路地裏に 猫が いたぼくは その愛らしいまなこに誘われ彼に 触れようとした小さな生き物は 駆けて 逃げだしたでも このしなやかな動物が 本来備えた躍動は なかっただるまが 転がるように ずんぐりとした 歩み彼は 右の前足が なかったぼくは 彼を 見た 憂い…
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