東京ちんこ日記 2014年7月21日
(なぜぼくはNICOのTHE ENDなど聞きながらパソコンに向かっているのだろう)
初めて川崎市民ミュージアムへ行った。「横尾忠則 肖像図鑑」なる企画展を見てきた。明治から昭和の数々の著名な顔が整然と並べられている様は壮観だった。さらに一枚一枚の肖像画がまるでウォーホルのマリリンみたいな色彩だったり山水画のように穏やかだったりとヴァリュエーションが豊かで、見てて飽きなかった。
顔は面白いと思った。言うならば個々人の代えがたい「シンボル」でありながら、その形相はほとんど生まれつき与えられたものでしかない。本人の努力ではいかんともしがたいものが、生きていくうえで決定的な影響力を持つ。そんな悲劇が一目で感じられる。
展示を見た後はバスで溝ノ口まで出たが、時間をつぶせるところは特になにもないということを発見して、とりあえず田園都市線に乗った。
夜の7時ごろには渋谷のスペイン坂でパスタを食べて、センター街のブックオフで「流行歌 西條八十物語/吉川 潮」という本を買った。ただ例によって読むかどうかは分からない。それから宇田川町までぶらぶら飲む店を探して歩いたが、不幸にも目当ての店が閉まったりしているなどの事故が重なった結果、ブックオフまで戻って、すぐ傍にあった「門」というバーに入ることになった。こざっぱりとしたいい店だった。大滝詠一やビートルズやキャッチーなテクノポップや黎明期っぽいころのハードロックがなかなかの音量でかかっていた。それにしても渋谷の街、センター街から宇田川町あたりは、とてもやかましかった。大阪ミナミといい勝負に思えた。昔からああだったか。
ミュージアムまで行く東横線の中では今日も岡本舞子を聞いていた。
魔法の妖精ペルシャ ED1 [STEREO] - YouTube
岡本舞子(Maiko Okamoto) - 11月のソフィア ① 1986 - YouTube