東京ちんも日記

生。社会。すべてが、てんこ。

東京ちんこ日記 2014年7月24日

 ひどく暑い一日だった。本当に。日中はまるまる営業に出ていたが、外を歩いているとまるで街ごと蒸されているような気分だった。電車に乗っても営業先の会社のロビーで休んでも汗がひかなかった。

 横浜から始まり、多摩川を経由して、四ツ谷まで回ってきた。ずっと移動していた。でも、(暑さを除けば)移動はそう苦にはならなかった。電車に乗っていると精神的に落ち着く。なにをしなくとも、少なくとも物理的には、目的地に近づいているからだ。そういう意味では、なんて贅沢なんだろう。

 昼休みにはたまたま新宿にいたので紀伊国屋書店に寄った。七階の音楽や芸術のフロアにチンポムなるアーティスト集団のささやかな特集が組まれていた。平台の上にポップと本がこれでもかと積まれていてなかなか見ごたえがあった。その横で出版社の人間らしい中年の男が若い女書店員に本の営業らしきことをしていた。でもその男は饒舌すぎて書店員とうまくコミュニケーションがとれているとは言いがたかった。男はべらべらと本についての説明を並べ立てていたが、女は上の空のように思えた。お互いにとって無駄な時間ではなかったのだろうか。 

 今日最後に営業に行った会社の担当とはもう四年の付き合いになる。とても漠然とではあるが彼はいい人のような気がする。そしていい人は組織の内部にとって欠かせない人間であるから、どうも苦労するようである。逆に組織のトップに立ったり外部から組織を動かす人間は気楽に自分の思うままに動いているような気がする。彼らはみな押しが強いし、恥じらいがないし、もっと言うと一般の人間が備えているある種の感受性がまるきり欠如しているように思える。ひどいのになると完全な悪人としか思えなくなるほどに自分勝手だ。

 電車に乗っている間はずっと岩崎宏美大橋純子を聞いていた。筒美京平作曲のアクの強いソウル風歌謡曲がやはり耳についた。

 

 


シンデレラ・ハネムーン / 岩崎宏美 - YouTube