東京ちんも日記

生。社会。すべてが、てんこ。

東京ちんこdream 3

  会社の先輩から話を聞いていると以前は荻窪の駅前に霊媒師か教祖みたいな女が住んでいて、彼女をたよって何人かうちの社員がその隣近所で暮らしていたとのことだったので、先輩と一緒に電車で荻窪へ行った。

  荻窪の北の出口は大きなお寺の境内に直結していた。中国風の紅い寺だった。それを確認して南口へ出た。すぐ左手にはぼくが学生時代に通った定食屋があったはずだったが更地になっていた。駅前に貼られた地図を見るとロータリーの向かいに古い建物が連なっていて戦後の闇市跡のようだった。その中の大きな建物に先輩が言っていた霊媒師か教祖が住んでいたようだった。そして彼女の家に隣接した三軒の小さな家屋に確かにうちの社員の名前が書いてあった。

  実際にその辺りを歩いてみると地図になかったいくつかのバラックが連なっていて間違いなくかつての闇市だった。その中で営業していた八百屋でぼくはたくさんの小さな犬がいるのを見て嬉しくなった。

  一緒に荻窪に来た先輩はどこかへ行ってしまっていたので、駅前のあたりを1人でぶらぶら歩いているとだだっ広い廃墟のような空間にでた。駅からほど近いところにこんな場所があるのが奇妙に思われた。巨大なコンクリート造りの建物の二階が、根こそぎなくなっていた。ただ床だけは残っていて、それが一階の屋根の役割を果たしていた。一階の部分にも誰かが住んでいたような面影はまったく失われてしまっていて、コンクリートの床と壁がむき出しで、まるでデパートかどこかの地下駐車場のようだった。

  そこでダンスや演劇の練習らしいことをしている集団がみっつくらいあった。そのうちの一つはぼくがかつて所属していたダンスサークルだった。ぼくがやめたあとでもダンスを続けていた先輩が、五十人ほどの若者を率いて練習に励んでいた。ぼくは後輩に見つかってしまい、少し一緒に踊ることになった。