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東京ちんこ倶楽部 〜哀しみのLast dance〜

生。社会。すべてが、ちんこ。

猫が 駆けた

路地裏に  猫が  いた

ぼくは  その愛らしいまなこに誘われ

彼に  触れようとした

小さな生き物は  駆けて  逃げだした

でも  このしなやかな動物が  本来備えた躍動は  なかった

だるまが  転がるように  ずんぐりとした 歩み

彼は  右の前足が  なかった

ぼくは  彼を  見た  憂いと  憐れみとが  まじりあった目で

でも猫は  そんなこと  知るよしもなかった

一目散に  かけていった