東京ちんも日記

生。社会。すべてが、てんこ。

もっともっと働こうという決意

今日は日曜日だったので、できることなら一日のんびりとしたかったが、タスクがたまっていたので、昼過ぎ頃に、会社へ行った。ここ2ヶ月くらい、休日出勤が当たり前になっていた。
よくあることだったが、先輩が先に来ていた。軽くあいさつをしてから、ぼくは仕事に取りかかった。休日とはいえ、先輩が来ていると先には帰りにくい雰囲気になるし、スピーカーで音楽を流しながら仕事をすることもできなくなるので、ぼくは内心残念に思った。
今日中にやっておきたい仕事はかなりの量あった。最初は3時間くらいで終わらせることができればと思っていたが、まったく終わらなかった。休日出張は、無給であるし、休みがつぶれるので、相当、精神的にきつくなるが、思った以上に帰れなさそうだったので、心底嫌になり、そのために頻繁を煙草吸い、効率も上がらなくなった。悪い状況だった。
これまで、休日に会社に出てきて、たくさんの社員が平日と同じように仕事をしているのを見てきたが、特に頻繁に休日出勤してきていた社員は、もうだいたい辞めていた。それも納得できるような辛さだった。ぼくらのような営業職は、対外折衝でかなり強いストレスを感じるし、体力も奪われ、その上、残業も相当多いので、せめてカレンダー通りに休みを取らなければ、体力の面でも、精神の面でも、折り合いをつけることは、とてもできない。遊んだりことはもちろん、体を十分に休ませることすら、ままならなくなる。
今日も、限界が来たので帰ろうとすると、先輩が急ぎでぼくに確認したいことがあるということだったので、少し話をした。満身創痍ではあったが、伝達ミスがないよう、必要な書面を出してきて丁寧に説明をした。それが終わると、先輩は簡単にこんなことを言った。取引先の会社も、今、非常に忙しいようだが、メールを送っても、数日間返信をよこさない担当者もいれば、たとえ休日に連絡をしても、すぐに丁寧に返事をしてくれる担当者もいる。忙しいとき、疲れているときこそ、仕事人としての強さ、あるいは弱さが、如実に見えてくる。だから自分は、今、とても忙しく、辛いときだからこそ、さらに強くなりたい。
ぼくはそれを聞いて、ひどく心を打たれた。残業と休日出勤とでぼろぼろになりながらもこのような発言ができる先輩の強さに、驚いた。それと同時に、自分はどうあがいてもこんなに強くはなれないと思った。会社を出てしばらくしても、頭を襲うショックは収まらなかった。自分の弱さを感じるとともに、先行きの暗さを思い、暗澹たる気持ちになっていた。
でも、電車に乗り、マンションの最寄駅で降りてしばらくすると、おかしな状況に気づいてしまった。それは、先輩の決意や強さに、なんらの金銭的な報酬がないことであった。ぼくの会社は、残業代が出ないし、成果給でもないので、どれだけ残業しようが、成果を上げようが、給料はほとんど変わらない。先輩の頑張りに対して、会社は、なにも答えてくれないのである。ぼくは理不尽なものを感じた。
しかしそれ以上に、報酬がないのに、自分をさらに追い詰めてまで努力しようとしているということに気づき、先輩の決意に対して、畏敬の念を覚えたほどだった。