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東京ちんこ倶楽部 〜哀しみのLast dance〜

生。社会。すべてが、ちんこ。

あまりの暑さに倒れる

あまりにも、毎日、暑すぎて、いつ、倒れるとも、分からない。街は、コンクリートに覆われ、あまりにも、照り返しが強く、まるで、地獄だ。
どうしようもなくひどい暑さは、生物としてのぼくの体の限界を、容易に超えるらしく、暑さを感じていても、まったく、汗がでてこない。備わっているはずの機能が、正常に作動しないのである。オフィスに戻ってしばらくしてから、体中から、汗が吹き出てくる。間が悪い。まったく、役に立たない。
先日、タクシーに乗ったら、2000円、かかった。営業先の約束の時間に間に合いそうになかったから、駅前でつかまえたのだが、まったく、ばかばかしい話で、経費として請求するわけにもいかないし、まるきりの、大損だった。
タクシーの運転手は、最近、外国人観光客の姿をよく見かけるが、彼らがタンクトップにホットパンツのような格好で観光していても平気なのは、肌がアルマジロみたいに頑丈だからだとか、愚にもつかないことを、延々としゃべっていた。ぼくもそれにあわせて、外国の人は、女性でも、腕や脇の毛をそらない人がいるのは、日本人とは、感覚が違いますね、などと言っていたが、大事な商談に遅刻しそうだったので、気が気ではなかった。ただ腕の確かな運転手ではあったようで、約束の時間に間に合わせてくれた。
彼はちょうど先日、熱中症になって倒れたばかりで、医者で点滴を受けたら半日で回復したと豪語していたが、今でも頭がぼぅっとしていて、自分が黙りだしたときは意識が危ないときだから、気をつけてくれ、と言った。そんなことを言われても、ぼくには、突然の事故死の可能性を受け入れることしかできなかった。幸い、上述の外国人女性の毛の話が妙に彼の気に入ったらしく、延々とそれに類する駄話を二人で続けていたところ、彼の意識は失われることなく、ぼくの命は守られた。

タクシーの運転手は、車に乗っていてもずっと日光を浴びるし、クーラーも強くはきかないので、熱中症が多いのだそうだ。