東京てんこ日記

生。社会。すべてが、てんこ。

東京ちんこdream 6 幻の遠足、ひきこもりの友人、強制された部活動

高校の同級生達たちと坂を歩いていた。そこは田舎で、建物らしきものといえばぽつぽつと木造の平屋が目に入るくらいで、5月の晴天の空と、はるか先までつづく坂道がどこまでも見渡せた。淡青色の空に白い大きなひとかたまりの雲が垂れ込めていた。
まるで遠足のようだった。坂道はゆるやかにうねりながらどこまでも空へ向かって伸びていた。
坂の途中にぼくの高校の体育館があってぼくらはそこを目指していた。体育館の入り口につくなり、ぼくは友人達と一緒に陸上部に入ることを命じられた。一緒に陸上部に入ることになった友人の中にはひょろ長くてバスケットが得意だったSもいた。でもSは今では連絡もとれず実家にひきこもっているという噂だった。
ぼくらは高校3年生だったので、部活は最後の大会が終わってもう引退した後だった。ぼくは部活の延々と続く練習をしなくてよいことになってほっとしたところだった。だから陸上なんか断りたかったが、言われるがままに体育館の中に入っていった。