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東京ちんこ倶楽部 〜哀しみのLast dance〜

生。社会。すべてが、ちんこ。

東京ちんこdream 11 いとこ、お茶の水女子大学、消防車

いとこの家に来ていた。内装から、その家がイギリスの田舎風の古い木造だったことがわかった。いとこの兄弟がいた。ぼくは部屋の中をぶらぶら歩いていた。ぼくと同い年の上のいとこは白い布をかけたソファに寝そべって本を読んでいるようだった。
部屋を出るとそこはお茶の水女子大学の構内だった。4つの建物に囲まれた中庭のような場所にでた。頭上がアーケードのように天蓋で覆われていて薄暗く、人通りはまばらだった。
学園祭が行われているようだった。中庭をでてキャンパスを正門の方へ歩いていると古い石造りの講堂がありひっきりなしに人が出入りしていた。かつて三島由紀夫などの著名人も講義したという有名な講堂なのだという話を誰かがしていた。ぼくも入ってみることにした。
階段を上っているとその講堂が旧帝国大学やその少し後に設立された高等商業学校などと同じ様式で建てられたものであることがすぐに見て取れた。それは階段や手すりや天井の造作に明らかだった。ぼくは東京大学一橋大学神戸大学の古い建築物のことを思い出した。特に神戸大学の六甲台本館はぼくに強い印象を残していた。石の壁と天井に囲まれた冷たい空気の中をお茶の水女子大学の学生やその父母と思しき中高年の人々が行き交っていた。講堂のホールの入り口にさしかかったところでぼくは踵を返して階段を下りていった。ホールの入り口には赤やピンクや黄色のひもが垂れ下がっていた。なんらかの催しが間も無く始まるようだった。
キャンパスの正門の脇に大きな平屋建ての建物があってぼくはそこに入っていった。中は五十畳はありそうな広い和室になっていた。そこにはぼくの姪っ子といとこ達がいた。姪っ子は広い空間にいることが嬉しいらしく始終歩き回っていた。ぼくと同い年のいとこがその後ろをずっとついて転ばないように見ていた。ぼくの弟もいて部屋の隅の方で寝転んでいた。
部屋の大学の正門側の方に増築された部分があり、ぼくはそこに座った。旅館の部屋の窓際によくあるような空間でとても居心地がよかったが、椅子はなかったので、木の床にそのまま座っていた。おそらく建て増しされた部分のようだった。ぼくは心の中でこの素敵な空間に賛美を送った。
キャンパスを出るととても広い駐車場に出た。郊外の巨大なショッピングモールの駐車場のようだった。灰色のアスファルトと白いラインがどこまでも続いているように思われた。そこに一般の人は乗ることがないだろう特殊な消防車が二台並んでいた。空港に配備されているのとほとんど同じ車種で、どちらも日産自動車の車だった。車の後部はオープンカーのようになっていて簡単に中に入ってキーを入れることができるようだった。ぼくはそのずさんな駐車方法になにか事件性のようなものを感じた。
バイト先の先輩が通りがかった。ぼくは彼のバンドのライブを一時期よくライブハウスに観に行ったり一緒に飲んでいたりしたが、会うのはとても久しぶりのことだった。ぼくは彼に声をかけ、近いうちに彼のバンドの仲間やバイトの元同僚と飲みに行こうと誘った。