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東京ちんこ倶楽部 〜哀しみのLast dance〜

生。社会。すべてが、ちんこ。

東京ちんこ日記 田舎の友達と3日連続で飲んだけどあまり面白くなかったこと

 帰省したので、地元の友達と飲んだ。毎度のことではあるが、あまり面白い飲みにはならないのがわかっているので、一回飲んだらいいだろうと思っていたが、誘われて、三日連続で飲むことになった。

 飲んだのは、いつもの面子のAとUとだった。二人とも、大学は東京に出てきていたが、卒業して地元に帰っていた。Aは親の会社にコネで就職して、Uは派遣社員で食い扶持を稼いでいる。どちらも実家で暮らしている。Uは安っぽい服を着ているのにグッチの財布をもっていて、なんだか不思議な気がした。

 一日目は、ぼくが店を予約していた。街のコンビニの前で待ち合わせて、店まで歩いていった。そのときに、いきなり、もうS市には帰ってこないのかとしきりに言われるので、驚いた。以前から、ぼくに、田舎に帰って彼らを同じ土地で暮らすのをしきりに進めてはいたのだが、まさかこんなに早いタイミングで出し抜けに言われるとは思わなかった。

 彼らと飲むときは、なぜだかわからないが、いつもワタミなので、ぼくはそれを残念に思っていた。そこで、地元の魚を食わせる評判の良い店を予約していたのだが、入るなり、「この店はあまりいいうわさを聞かない」などと、それが本当かどうかはわからないが、店を選んだぼくを目の前にして文句を言いだしたので、よい気分がしなかった。というか、どうしてぼくが気分を害するであろうことに気づかないのか、不思議でならなかった。彼らに悪気がないみたいだったので、目くじらを立てるのも馬鹿馬鹿しくなり、聞き流した。魚が安くうまい土地なのに、いつもワタミばかり選ぶ友達なので、なにを言っても仕方がないという判断もはたらいた。

 毎度のことのように、話題は、それぞれが知りえていた地元の友達の近況を報告しあうことから始まった。とくに女友達は結婚したり子供をもっているのが多く、月日の流れの速さを感じ、感じ入るものがあった。でも、面白いのは、そこまでだった。普段からよく会っているAとUは、彼らが普段から打ち興じているソーシャルゲームや、漫画の話で盛り上がり始めた。

 そこでぼくは毎度のごとく話に置き去りにされた。彼らはたとえば人気漫画のナルトのどのキャラクターがもっとも強いのかというような話題について大真面目に、ときに面白おかしく語り続けた。彼らは、正月に飲んだ際に同じようなシチュエーションとなったときにも、ぼくがナルトを読んでいなくて、十分には話題に入れなかったことを、覚えていないのだろうか。また、30代に入らんとする大の大人が、ナルトの誰の技がなんなんだからどいつが一番強いはずだ、といった内容を熱弁しあうのは、なんだか恥ずかしく感じられた。東京で友達と飲むときは、もっとさまざまな話題があるものだし、同じナルトについて話すのでも、その内容についてだけではなくて、例えば、どうしてナルトがあんなにヒットしたのかだということを、粗雑な推理ではあったとしても、冗談交じりに分析めいたものをしてみたりするものだった。

 三日間、終始、こんな調子だった。彼らは、ぼくを仲間はずれにすることで、自分達だけの会話をより楽しめるように、ぼくを呼んだのかと、思ったほどだった。恋人たちが、デートに友達を一人だけ余分に誘いたがるように。付き合いが長く、気をおかずに飲めるから、のこのこと呼ばれていったが、行かなければよかったかもしれないと、思わないでもなかった。