2019-01-01から1年間の記事一覧
無職に、なった。 他の何者でもなく、無職、である。 なんらの、説明も、いらない。 純然たる、無職。 うそ、おおげさ、まぎらわしさ、いつわり、虚飾、欺瞞、そういったいっさいのものに汚されない、美しい、概念。 無職。 なんという、真実の、響きで、あ…
心療内科でうつ病の診断をくだされたので、それを電話で両親に報告したところやはり心配された。とはいえ、症状はそれほどひどくはなく、日常生活には支障がないくらいだったので、ぼくは両親を安心させに九州の実家に帰った。 あまり心配だとかを表に出さな…
もう35年以上生きてきたが、いまだに人間は誰もがぼくにとって未開の土地である。同じ人間とはとても思えないようないろいろな性格があるし、ひとりひとりの人間性についても、どこまでいっても底が見えない。 とくに、ぼく自身がそれなりに極端に内向的な人…
ぼく自身が、病院で、うつと診断されたが、うつや、それに類する精神疾患は、もはや、特殊な病気でもなくでもなく、いつ、誰もが、発症しても、おかしくないものだと、ぼくは考えている。 実際に、ぼく個人の知り合いや、ぼくの知り合いからたくさんのうつの…
もう2回も心療内科に通い、うつ病だと言われて、薬も処方されているのであるから、ぼくは、うつ病ではある。でも、すぐに治るような気も、しないでもない。 うつ病の原因は明らかに仕事だから、すぐに仕事を辞めれば、病気の進行は止まるかもしれない。今な…
自分で、自分がまともな人間かどうか判断することが、原理的には、不可能であるとは、わかっては、いた。自分で自分について判断を下したところで、その判断の正しさを担保するものが自分しかいなくて、客観的な視点からの検証がなく、それでは、なんの証明…
ぼくには、文学や文化人類学を学んできた、ナイーブだけど心の内に反骨精神を秘めた友人たちが、少なからず、いる。 彼らと会うと、お約束のように、彼らがヤカラとよぶ人々のことに、話が及ぶ。街中をアディダスのジャージを着て集団で闊歩していたり、Such…
人生に、新しい、記念日が、増えた。 最初のそれは、高校時代に、初めて、ファッション雑誌を買った日。 次のそれは、初めて、東京での暮らしを始めた日。 それらに新しく加わったのは、初めて、うつ病と診断された日。 しかし、ぼくは、自分が本当にうつ病…