東京ちんこ日記

生。社会。すべてが、ちんこ。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

素敵なスゥツ

その日、ぼくはブルックス・ブラザァズ社のとても素敵なスゥツを着ていた。それは一見しただけでは取り立てて特徴のない、ノッチド・ラペルのなんの変哲もないスゥツだった。おそらく普通の女の子であれば、路傍のセイタカアワダチソウ適度にすら気にとめな…

成長 or DIE

成長が、足りない、もっと、圧倒的に、成長しなくては、ならない。成長しなくては、生き残れない。成長 or DIE。それこそが、唯一の、真理となった。でも、なにが成長なのか?どうやってはかる?それはもちろん、金だ。ぼくはこれ以上に貪欲になれないだろう…

寿命、システム

とうとう、30代も、半ばを、過ぎようとしている。ぼくは、手元のメモに、書き出してみた。梶井基次郎 31織田作之助 33芥川龍之介 35太宰治 38彼らの年を、順番に、追い越していく。仮に、70くらいまで生きるとしても、もう、その半分を、生き終えてしまった…

正しさに近づけない

停車のたびに人が乗り降りした。ぼくの隣に座っていた女の子たちは気持ちのよい微笑みと爽やかな香りを残して新神戸で降りていった。草原の向こうに見える木立みたいな子たちだった。ぼくは3列シートの通路側の席に座っていた。新幹線に乗っている間、車窓の…

素敵なディト

「私のこと、都合のいい女だと思ってる?」彼女は言った。ぼくらは有楽町のグレードの高いカフェでブランチをしていた。クリームソースのパスタとグリーンカレー風味のパスタだった。絶妙なアルデンテだった。そして上品ながら繊細な味わいをしていた。「そ…

非人間的な生活

もう働きたくない、これ以上、毎日、十何時間も働くような生活を、五年も、十年も、二十年も、続けたく、ない。これは、ぼくの強い思いで、ぼくが、多少なりとも幸せに生きるための、最低限の、条件であるが、どうにもかなえられそうにないのが、とても、つ…

あまりの暑さに倒れる

あまりにも、毎日、暑すぎて、いつ、倒れるとも、分からない。街は、コンクリートに覆われ、あまりにも、照り返しが強く、まるで、地獄だ。どうしようもなくひどい暑さは、生物としてのぼくの体の限界を、容易に超えるらしく、暑さを感じていても、まったく…